7月初旬から「夏の旅行シーズン」がスタートし、中国でも家族旅行の申込が活発になっている。上海事務所では、これに先立ち6月に北京市、浙江省・杭州市、上海市で開催されたイベントに出展し、本県の空港・観光プロモーションを行った。
現地の複数の旅行社によると、「今年の旅行先は、昨年に引き続きタイ、日本、シンガポールが人気だが、アフターコロナ直後で海外渡航に慎重だった昨年と比べても、出足が早く回復基調が鮮明になっている」という。一方、ツアーの種別では「従来型の20 名超の募集旅行よりも、2~3家族の少人数グループの手配旅行が増加している」ようだ。景況感の悪化で財布の紐が固くなっていると言われる中国経済だが、「子供に有益な体験・経験への支出は減らさない」というアンケート結果も出ており、こうした親心が中国からの訪日インバウンドの回復を下支えしているとみられる。
上海事務所では、8月初旬に中国の旅行社10 社余りを県内に招き、商品造成に向けて観光地やホテルを紹介する視察旅行(ファムトリップ)を開催する。本
県は「富士山に雪が積もり、河津桜が見ごろを迎える冬から春は売りやすい」と評価されており、「夏秋の魅力」や「家族体験プラン」を積極的に売り込み、通年で安定した送客を目指していく。