杭州蕭山国際空港は北京首都航空との共同投資により、増加が見込まれるビジネスジェット需要に対応するための新会社を設立し、6月1日から営業を開始した。新会社の名称は「杭州蕭山国際空港ビジネスジェットサービス会社」で、同空港が北京首都航空グループ内のビジネスジェット専門会社と協同し業務を行う。協同相手の北京首都航空グループはビジネスジェット83機を保有しており、中国のビジネスジェット最大手である。
杭州蕭山国際空港を利用するビジネスジェットは2010年には100機程度だったが、2013年は856機、2014年は1,066機となり、今年は1,200機以上の利用が見込まれており、中国国内のビジネスジェット利用の主要空港の一つとなっている。同空港からの目的地としては北京が最も多く、次は香港となっており、日本、韓国への飛行も多い。
同空港では、ビジネスジェット専門会社と協同することで空港内に保守点検施設を設置し、航空機の整備等での優位性を確保するともに、空港ビル内の貴賓室等のサービス充実を謡い利用増を図るとしている。
4月の報告でも取り上げたが、中国のビジネスジェット市場のポテンシャルは高く、市場の発展過程に合わせてディスティネイションとして静岡空港を売り込んでいくことを考えていきたい。