中国では、夏の行楽シーズン(7月1日~8月31 日)がスタートした。今年の海外旅行のトレンドは、韓国・タイ・マレーシアなど近隣国に加えて、モルディブ・イタリアや、サッカーワールドカップ開催国の米国・カナダ・メキシコにも注目が集まっている。
昨夏に一番人気であった日本は、依然として販売が低調だ。日本では「中国の国営旅行社が日本ツアーの販売を停止している」と報道されているが、実際は「お得意様向けDMや会員向けSNSなど、非公開ルートで販売している」のが実情だ。
これに対して、民間旅行社のTrip.com は、本県ツアーほか日本商品を従前どおり公式サイトで販売している。同社によれば、「両国関係の緊張で売れ行きは鈍いものの、日本への渡航意欲の強いリピーターが商品を買い支えている」そうだ。
現在、こうした日本を訪問する中国人の多くが、収入要件など厳しいビザ要件をクリアしたアッパーミドル層だ。多くの中国人が日本旅行を躊躇する中でも、足繁く日本を訪れるリピーターの口コミ・投稿は、関係改善後には最新情報として重用される可能性が高い。まさに今、日本を訪れている中国人こそが、中長期的に同国からのインバウンドを支える中核層であることは、受入側としても気に留めておく必要があるだろう。
