イオングループの中国進出は日本企業の中国進出の成功事例として良く知られている。中国全土では現在総合スーパーが45店舗、専門店42店舗等300ヶ所の出店があるが、中でも「イオンモール(中国名:永旺夢楽城)」は各地で大きな人気を集めており、店舗によっては入場時に行列ができることもあると聞いている。
浙江省内では昨年11月末に中国で第9番目、華東地域では第3番目となる杭州良渚イオンモールが開業した。敷地面積は17.6万㎡、駐車台数2,500台、地下1階地上5階建の巨大な施設である。日本のメーカーでは家具のニトリ等が出店している。
1月29日から31日にかけて、同店において「日本観光展」が開催され当事務所も出展をしたが、出展にあたっては県観光パンフレットや「ふじっぴー」のきぐるみを用意し静岡県のPRを行ったほか、杭州市内の旅行社にも協力を依頼し、杭州-静岡便を利用した旅行商品案内を準備し、直航便の優位性を説明した。
また、会場では静岡県PRの映像も放映したが、映像が美しいということで好評を博し、今回のイベント終了後も店内で放映することになるなどの収穫もあった。
杭州良渚イオンモールは杭州市中心地から西側に位置していて、車では40分程度必要であるが、現在建設中の地下鉄2号線が開通すると市内からも容易に来ることが可能となる。イオン側も更なる集客を希望していることから、今後も担当者との連絡を取り合い、協力関係を構築していくように努める。