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湖北省武漢市で民間外交支援事業を実施

5月17日から18日にかけて、湖北省武漢市に於いて、静岡県内と湖北省内の文化団体同士の交流を支援する民間外交支援事業を実施した。

湖北省武漢市の武漢天河国際空港と富士山静岡空港との間には、2009年の静岡空港開港当初から就航していた中国東方航空の静岡-上海便が、2012年3月に武漢まで延伸し、定期便として就航している。

これに加え、今回の事業のために私たちが武漢入りした5月15日には、中国南方航空の静岡-武漢の直行便が新たに就航した。

民間外交支援事業は、就航地間などの民間交流の促進を目的としており、今年度は、日本側からは、尺八等の伝統楽器による音楽交流を行う「天竜日中友好協会天竜海外文化交流部会」と、手漉きの和紙に両国の景色などの写真を印刷し、両国で展示会を開催するなどの活動をしている「世界手漉き紙文化振興会」の2団体が参加した。

湖北省側は、武漢大学で二胡や古箏、琵琶などの伝統楽器の演奏を行っている学生サークル「武漢大学大学生芸術団民楽団」、同じく写真撮影などを行う学生サークル「武漢大学印刷撮影協会」の他、湖北省博物館内で編鐘という古楽器を中心とした伝統楽器による演奏会を行っている楽団、湖北省美術学院国際交流協力処が参加した。

音楽交流では、同行した当事務所現地スタッフによると、日本側参加者の吹く尺八に、武漢大学サークルの学生たちが中国の古楽器の伴奏で合わせ、最初はぎこちなかった演奏が、徐々に修正され、最後には素晴らしい合奏となり、正に音楽に国境はないことを演奏する側も見る側も実感する貴重な体験となったようだ。

このような感動と共感が、日中双方の参加者の相互理解につながれば、経済交流を含む様々な交流の基礎となる友好交流が深まり、私たちの推進する地域外交を体現するものとなり意義深い。

今回、武漢では、民間外交支援事業以外にも、武漢便の維持・拡大のため、現地旅行社との意見交換会や、県内企業の進出や中国企業の県内への投資などの経済交流を進める参考とするため、日本から進出されている企業の皆様との意見交換会なども実施した。

その他、18日から20日にかけては、当事務所事業として、武漢市内で開催された「中国中部投資貿易博覧会」及び同博覧会の一部として実施された「華中旅遊博」の双方にブース出展し、静岡県の投資環境や観光資源のプレゼンテーションを行うなどのPR活動を行った。

発展著しい内陸部の大都市武漢の活力を、本県の活性化に結び付けるべく、今後も積極的な交流活動を進めたい。

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