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静岡-寧波定期便就航記念観光プロモーションを開催

浙江省寧波市の寧波櫟社(れきしゃ)国際空港と富士山静岡空港間に3月31日に定期便が就航したことを記念し、4月23日(木)、寧波市内のホテルにおいて、静岡県内から旅行会社、ホテル、百貨店など観光関係事業者11団体、中国側からは旅行会社16社の参加を得て、観光プロモーションを開催した。

来賓として、浙江省人民政府外事僑務弁公室の虞希華副主任を始め、寧波市の関係行政機関、今回の定期便を運航する中国東方航空の張宇輝浙江支社総経理などに出席していただいた。

プロモーションは、静岡県の概要や観光資源を当事務所の現地スタッフがパワーポイントを使用して説明した後、静岡側観光事業者が待機するブースを中国側旅行会社が回る形式で商談会を実施。その後、懇親会を開催した。双方とも概ね満足していただけたようでほっとしている。

この事業は、県の観光担当部門の主催によるものだが、最初に話があったのが3月初旬。準備期間は1か月半で、会場の選定から中国側の参加旅行社・行政機関との調整など、中国側での必要業務は全て当事務所で担当したのだが、その過程で、日本と中国の仕事の進め方の違いが浮き彫りとなった。

中国では、イベントや会議などを開催する場合、企画から会場選定、出席者の調整などの準備への着手が、日本に比べてかなり遅いのが一般的である。

今回も、中国側行政機関に取りまとめを依頼した中国側参加者について、行政側参加者の連絡があったのが開催3日前の20日の午前中、旅行会社については同日の夜であった。

また、当事務所で2つのホテルの視察を経て一旦決定していた会場について、寧波市側から「アドバイス」ということで変更の要請があり、変更するということもあった。

私は中国側のこのような仕事の進め方については、これまでにも経験があったので慣れているが、日本側担当部門は相当違和感を覚えたようで、何度も催促の連絡があったため、中国側のやり方を説明しながら、状況を見て中国側に対応をお願いした。

このような場合、お互いのやり方をわかっている人間が中に入らないと、双方で不信感を募らせることにもなりかねないため、その意味でも私たちが役に立てたのではないかと思う。

定期便の維持・拡大に向けては、今回のプロモーションに先立ち、新聞や雑誌への広告掲載、バス停への広告掲出の他、ウェブサイトも利用して認知度のアップを図っている。

 今後とも、積極的な活動を展開して需要喚起を図っていきたい。

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