事務所だより

事務所からのお知らせ

所長赴任のご挨拶

4月から上海事務所長に就任しました石川祐介(いしかわ ゆうすけ)と申します。

この3月まで静岡県地域外交課にて、40年来の友人である浙江省との交流を担当して参りましたが、私の中国との接点は、今から20数年前に遡ります。学生時代に3カ月かけて中国各地を訪れ、改革開放政策で発展する現地の熱気に触れました。旅のスタートは神戸港と上海港を2泊3日で結ぶ新鑑真号で、朝もやに霞む上海港の圧倒的なスケールに、大変感動したことを鮮明に覚えています。

あれから20年、中国は更に大きな変化を遂げました。浦東空港から市街地への街並みには高層マンションが林立し、高級車が行き交っています。アリペイやウィーチャットペイの普及で現金を使わなくなり、携帯アプリ1つで30分後には食事や風邪薬が配達されるなど、現地の生活は大きく変化しました。一方、地方へ足を延ばせば昔ながらの街並みを残す地域もあり、近未来とノスタルジックが併存するこの国には、一言で中国人と呼ぶのは難しい「多様性に富んだ14億人」が暮らしています。

思えばこの数年来、新型コロナ禍で日中両国は、相互往来が出来ない時期が続きました。これまで歴史上、近づいたり離れたりと紆余曲折ある両国ではありますが、コロナ禍で交流が滞って以降、両者の交流は是か非かという極端な2択を求められているように感じます。SNSの普及で「海外情勢を知った気分になる」機会は増えましたが、編集や加工、更にはフェイクニュースなど、個々人が真贋を見極める必要性も高まっています。私は、相手国を理解するには、自身が現地で「歩く、食べる、話す」体験が不可欠だと確信しています。これから中国との交流やビジネスをお考えの皆様におかれましては、是非、現地を訪れ、その空気感を肌で感じて頂けましたら幸いです。

当所では、所長のほか、2名の日本語堪能な現地スタッフが皆様の活動をお手伝いしています。中国とのビジネスに取り組む県内企業の皆様、上海・杭州等で暮らす県人会の皆様など、静岡県の皆様のお役に立つよう努めて参りますので、是非、お気軽にお声がけ頂きますようお願い申し上げます。

静岡県国際経済上海事務所
所長 石川 祐介

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