事務所だより

駐在員トピックス

静岡県訪問団が浙江省を訪問、最先端スタートアップとの連携を目指す

 6月2~5日、鈴木知事を団長とする静岡県訪問団が上海市・浙江省を訪問した。現地では、在上海日本国総領事館の岡田総領事・大使と日中関係について意見交換を行ったほか、中国東方航空へのトップセールス、浙江省王浩(おう・こう)書記との面会など、充実した滞在となった。

 経済発展が著しい現地を視察した中でも、特筆すべきは現地スタートアップ企業の技術力だ。アリババを筆頭に次々と新たな企業が生まれる浙江省では、義手・義足を製造する『浙江強脳科技有限公司』を訪問。指や足を動かそうと神経が発する微弱な電流をセンサーが感知し、頭で思い描いたとおり人工の指や膝を動かす技術をユーザーでもある社員が実演し、流暢なピアノ演奏や自然に歩行する姿に、参加者からは驚きの声があがった。

 在上海日本国総領事館は、「中国は日本人がイメージする製造・消費大国ではなく、もはやイノベーション大国だ」と強調する。自動車メーカーほか日本企業は、「変化のスピードが速く、最新技術が即時に社会実装される中国市場で勝つことが、世界での競争力につながる」とし、「日本企業が世界で勝ち抜くためのトレーニングセンター」と位置づけている。

 今回の訪問では、県・静岡大学・静岡県立大学と浙江大学による「大学発スタートアップの交流・育成等に関する覚書」を調印した。浙江省との新たな交流が本県の教育・産業分野の競争力強化に繋がるよう、事務所でも皆様の取組をサポートしていく。

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